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こんにちは、みんなの儲かるCM分析です。

今日は8月6日なので『アトミック・カフェ』について書いてみようかと思います。

アトミック・カフェ』(1982年・アメリカ) という映画は、ケヴィン・ラファティ(ブッシュのいとこで『華氏911』のマイケル・ムーアの師匠)が監督した映画です。

この映画は、1940年代から60年代までのアメリカの戦争プロパガンダ(宣伝)の恐ろしい一面を垣間見せてくれます。

英語の分からないビキニ島民に『いかに核実験がためになることか』を解説する米軍。
『核実験の放射能でハゲるなんてデマです。一時的にはげてもまた普通に生えてきます。』
『放射能は鼻や口から吸い込まないかぎり無害。実験地近辺のみなさん、ご安心を』
『万が一核戦争が起きても、シェルター内で2週間おとなしくしてれば大丈夫』
と、嘘ばかりで塗り固められた政府広報を至極まじめに放送していたところが怖いんですよね。

太平洋戦争から公共事業が軍事産業になっていったアメリカでは、(日本の公共事業は箱物事業に代表される建築土木事業ですよね。)軍事産業にお金を使えなくなると景気が悪くなるわけですね。

だから、自国の外側に敵を作って戦争に荷担し資源の確保と軍事産業の見本市(戦争で)および覇権を伸ばし自国に利益を調達することで国の発展を維持してきたわけですね。

国の発展を維持するためにには軍事産業にお金を使うことを正当化しなければならないわけですよね。

すると、当然自国の外側に敵が必要になるわけです。

1940年代から60年代のこの時期から冷戦構造が始まっていますが、要するに外側に敵が必要だったからという至極自分勝手な理由なわけですね。


ところが、反対意見を大々的にされると都合が悪いので、映画の中で取り上げられているアメリカの暗黒時代ともいわれた共産狩りの発端ともなっている原爆図面のスパイ容疑やその裏に隠れていた本当のスパイ事件を契機に自国外に敵を作ると同時に軍事産業に反対する人々を共産主義者として弾圧して反対意見をいえない状況にしてしまう。

とてつもない狂気のスパイラルです。


宣伝は、自分の意図した方向に相手を動かしたり行動させるために行うものですが、宣伝を見るほうは宣伝を行う側の思惑を見抜く目がないと思った通りに行動させられているということにもなりかねないですね。

特に政府機関の行うものは、国のトップの学問を修めている人の頭脳集団ですから、表に出ているものとは違うものが根底にあるかもしれません。

しかも、頭がいいことと公平な倫理観を持っていることとは別の問題ですから…
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